3月 21, 2019

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どのBluetooth® Low EnergyベースのIoT 機器であっても、モバイル接続なしには完成しません。オン・セミコンダクターのIoTプロトタイピング・プラットフォームであるIoT開発キット(IoT Development Kit, IDK)Bluetooth IoT開発キット(Bluetooth IoT Development Kit, B-IDK)は、Bluetooth® Low EnergyベースのアプリであるRSL10 センス&コントロール(Sense and Control)によりサポートされています。


このモバイルアプリを使用することで、業界最小電力のBluetooth 5認定SoCであるRSL10を搭載したプラットフォームに接続されたセンサおよびアクチュエータと、パブリッシュ・サブスクライブ方式でデータを送受信できます。IDKおよびB-IDKでは、さまざまなセンサとアクチュエータのドータカードの装着が可能で、複数のIoTのユースケースを実現できます。このアプリは、ハードウェアの設定に合わせて設定できます。また、このアプリはクラウド接続を提供しており、センサのデータのクラウドへのパブリッシュや、アクチュエータのデータのクラウドからのサブスクライブが可能です。Amazon Web Services、Microsoft® Azure、IBM Bluemix、さらにカスタムMQTTブローカなど、一般的なクラウドプロバイダのほとんどがサポートされています。

IoT開発者は、RSL10 センス&コントロール・アプリを使用することで、MQTTを介して、わずか数ステップで、ベースボードに接続されたセンサまたはアクチュエータとさまざまなクラウドサービスプロバイダとの間で、データを送受信できます。

 

クラウドへのブロードキャスト

RSL10 センス&コントロール・アプリは、センサからデータを読み取り、MQTTを介してクラウドにブロードキャストできます。ユーザーは、アプリに含まれているデフォルトのブローカに加え、カスタムブローカを追加および設定できます。

 

ユーザーは、デフォルトのMQTTブローカリストに表示されているManage Brokersリンクをタップするだけでブロードキャストを有効化できます。ここでアプリは、MQTTチャネルを使用してデータを送信するために接続を確立します。

ユーザーは、クラウドからデータを受信した後、データを監視し、ダッシュボードを作成し、ルールを設定し、選択したクラウドサービスプロバイダから提供されている他のさまざまな機能を実行できます。

 

クラウドを介した受信

クラウドからデータをサブスクライブする場合も、パブリッシュする時と同様のプロセスに従います。ブロードキャスト・モードを無効化した後、最初にManage Receive Channel、次にReceive via Cloudを選択することにより、受信機能を有効化できます。これにより、クラウド・ブロードキャストの稼働中のセッションがすべて表示され、ここでいずれかのセッションを選択すると、ブロードキャスト中のすべてのセンサおよびアクチュエータのデータが表示されます。また、このアプリは制御機能も備えているため、ユーザーはBluetooth Low Energyボードで利用できるアクチュエータまたはセンサを調整できます。

RSL10 センス&コントロール・アプリで提供されるもう1つの重要な機能は、カスタム選択したセンサおよびアクチュエータを保存する機能です。保存された設定のSaved Configurationsは、編集、エクスポート、他のユーザーとの共有が可能です。

機器メーカは、オン・セミコンダクターのさまざまなハードウェアプラットフォームと併せて、業界最小の消費電力性能を備えたBluetooth Low Energy 機器を容易に開発できます。

RSL10 センス&コントロール(Sense and Control)モバイルアプリは、Google Play StoreおよびApp Store for iOSから入手できます。

RSL10 Sense and Controlアプリの使用に関するステップごとの手順の詳細は、こちらをクリックしてください。