10月 26, 2023

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私たちは毎日24時間365日稼働する世界で生活しています。動体検知ドアベルであれ、夜通し稼働する監視カメラであれ、イメージセンサはビジョンシステムに重要な技術を提供することで、現代社会において重要な役割を果たしています。

 

最近、オンセミはイメージセンサの新しい製品ファミリ、HyperluxTM LPを発表しました。このブログでは、オンセミのプロダクトラインマネジメントのガネーシュ・ナラヤナスワミ(Ganesh Narayanaswamy)にインタビューし、Hyperlux LPイメージセンサとその機能、およびこれらのセンサがビジョンシステムにもたらすメリットについて詳しく説明します。

 

質問:

1. オンセミはHyperlux LPイメージセンサを正式に発表しました。この製品ファミリおよび内蔵されているセンサについて説明していただけますか?

 

ガネーシュ・ナラヤナスワミ:オンセミのHyperlux LPイメージセンサ製品ファミリは、次世代の電子ローリングシャッタ製品で構成されています。このファミリには、解像度5MPのAR0544、解像度8.3MPのAR0830、解像度20MPのAR2020の3つの製品ラインがあります。Hyperlux LPファミリのメンバーはすべて、同じピクセルサイズと光学性能を備えています。

これらの製品ラインは複数のバリアントで構成され、複数のアプリケーションに幅広いソリューションを提供します。パッケージとダイの両方で、モノラル、RGB、およびRGBIRバリアントを用意しています。幅広い製品群により、ビジョンシステム設計者は、あるバリアントで実現されるソリューションを他のバリアントで活用できるとともに、製品開発の労力を最小限に抑え、低い開発コストで、市場投入までの時間(TTM)を短縮できる包括的な製品ファミリを提供します。

スマートドアベル、セキュリティカメラ、AR/VR/XRヘッドセットなどの産業用および商用カメラに適したHyperlux LPイメージセンサファミリ

2. Hyperlux LPセンサと市場における他の低消費電力イメージセンサとの違いは何ですか?

 

  ガネーシュ・ナラヤナスワミ:Hyperlux LPセンサは、消費電力とアーキテクチャによって差別化されます。

 

消費電力

大電力デバイスの消費電力は、電力供給とデバイスが発生する熱の管理能力の両面で、エレクトロニクス製品に大きな課題を突きつけています。電子機器/システムにおけるこのような消費電力の課題は、EPAの義務化につながっています。

 

Hyperlux LPの差別化機能

Hyperlux LP製品ファミリは、低消費電力用に特別に設計されています。シリコンアーキテクチャをさらに進化させるために、これらのセンサには、各種産業用および商用アプリケーションで非常に便利なWake On Motion (WOM)やSmartROIなどの目的指向の機能が備わっています。これらの機能により、Hyperlux LPセンサの動作は帯域幅と消費電力の間でトレードオフが可能になり、これらのセンサを使用したビジョンシステムは大幅な低消費電力モードで動作できます。従来のセンサにはこのような機能がなく、高価なパワーエレクトロニクス部品と(電子的な)領域を必要とし、画質も最適とは言えません。

 

3. Hyperlux LPセンサは、最終製品やアプリケーションの機能をどのように強化しますか?

 

ガネーシュ・ナラヤナスワミ:データキャプチャデバイスとしてのイメージセンサは、従来データをキャプチャし、データパス内の次のデバイスにデータ転送することだけを行ってきました。アプリケーション/ユースケースに適用できるこのデータの処理は、データパス内の他のデバイスに大きな負担を与え、ビジョンシステムの大幅な効率低下やコスト増を招くことになりました。

 

Hyperlux LP内蔵機能のメリット

Hyperlux LPセンサの内蔵機能により、低消費電力および高性能特性がさらに拡張されます。これらは、画像データを前処理してアプリケーションに特化した出力を供給し、複数のサブサンプリングモードを通じて、イメージセンサとインタフェースするイメージシグナルプロセッサ(ISP)/システムオンチップ(SoC)の負荷を軽減します。これにより、ビジョンシステムの設計者は、ISP/SoCで最適な選択を行い、消費電力を低減し、全体的な性能を向上させて、総所有コストを削減することができます。

これらのイメージセンサの低消費電力は、マルチセンサやバッテリ駆動ビジョンシステムにおいて特に有益です。システムから300mW~500mWを除去できることは、最終製品の大きな差別化に貢献します。ビデオドアベルのようなバッテリ駆動製品では、充電サイクル数を減らすことができるため、動作の信頼性が向上します。

スマートビデオドアベルに搭載されたオンセミのAR0544


画質が悪いと、処理エンジンが受信データに費やすサイクル数が増え、消費電力が増加したり、システム全体のパフォーマンスが低下したりします。Hyperlux LPセンサは、強化されたシリコンおよびピクセルアーキテクチャにより、他の製品よりも大幅に優れた画質を提供し、ビジョンシステム全体の効率を向上させるため、これらの影響を軽減するのに役立ちます。従来のニューラルネットワーク(CNNS)のトレーニングと推論を高速化でき、それによってビジョンシステムをクリティカルな反応アプリケーションに導入できるようになりました。

オンセミはセンシング技術のリーダーであり、ビジョンシステムソリューションに継続して多大な革新をもたらしています。新しいHyperlux LPファミリには、最終製品に総合的な高価値をもたらす多くの機能が組み込まれています。Hyperlux LPセンサの追加により、ビジョンシステムの設計者は、アクセス、生体認証、監視とセキュリティ、産業オートメーション、公共および市民の安全、ビデオ会議機能をターゲットとする幅広いアプリケーションに対応する製品の差別化を図ることができます。独自の機能で、これらのアプリケーションで要求される厳しい性能および電力要件に対応します。

 

各製品の詳細はこちら:AR0544AR0830AR2020をご覧ください。

関連プレスリリース:オンセミ、スマートホームおよびオフィス向け低消費電力イメージセンサファミリを発表

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 About Ganesh Narayanaswamy

Ganesh Narayanaswamy

Ganesh Narayanaswamy is responsible for the image sensors product line & business management in the Industrial & Commercial Sensing Division (ICSD) at onsemi. He focuses on bringing vision solutions to the commercial & industrial markets, and the business growth in multiple geographical regions. Ganesh joined onsemi from Xilinx where he managed the Industrial Vision and Electric Drives businesses globally. Prior to that, he managed the Networking ASICs business at Avago and at ST Microelectronics, led the product marketing efforts for Structured ASICs at Altera, and designed/developed multiple devices at National Semiconductor. Ganesh holds an MBA from Santa Clara University and a MS(EE) from Mississippi State

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AR0544
Image Sensor, 5 MP, Rolling Shutter, Hyperlux™ LP
AR0830
Image Sensor, 8.3 MP, Rolling Shutter, Hyperlux™ LP